暮らしの営みが風景になったサンタファームオーガニック／岡山県真庭市蒜山（ひるぜん）

岡山県の最北部、標高500ｍのこの場所は旭川の源流を有し、天然記念物のオオサンショウウオや川真珠貝が生息する清流域です。この地域は北の山陰、南の山陽を分ける蒜山（ひるぜん）の麓で昼夜の寒暖差が大きく、冷涼な気候の高原地帯です。冬は雪深く、一面真っ白な世界が広がります。その雪解け水により春からの稲作を迎えることができるのです。

そんな場所にサンタファームはあります。営む早川由美さんご家族は、2020年にこの地を探り当て移り住みました。

（写真：蒜山（ひるぜん）を望む圃場）

（写真：2022年の大寒波）

それから４年目を迎えます。お米を育てる。少量多品目の野菜を育てる。味噌や醤油をつくるために大豆や小麦を育て、自分達で仕込む。今では鶏を飼うまでに。そうして、気がつくと、食卓に並ぶ食べものが、ほぼ自分達で育てたもので満たされる日も。

（写真：醤油麹に塩切りをする子供たち）

チャボや、最近子犬が産まれた柴犬は動物が大好きな長男が進んで世話をしてくれ、兄弟で自然の中で汚

れるのも気にせず遊ぶ。そんな風景がサンタファームにはあります。

（写真：サーフボードに乗ってヒエ（雑草）取りのお手伝い）

（写真：水の入口に植えている真菰（まこも）のお手入れを。）

そんな豊かさを描いたような暮らしですが、由美さん、はじめからこのような生活を目指していたわけではありませんでした。というのも、ご実家が福島県で専業農家をされていて、子どもの頃の夏休みの思い出といえば家業の手伝い。遊びたい盛りにその苦労を目の当たりにして育った由美さんは、農家には絶対にならないと子どもながらに決め、そのとおりに、看護師としての道を歩みました。

しかし2011年3月。東日本大震災と続く放射能汚染の問題は、当時既に結婚していた由美さん一家も直面することになりました。西日本の食べものを取り寄せもしたけれど、それをいつまで続けることができるのか。

「身土不二」という言葉のとおり、土地と体はつながっている。その土地でできる作物は、その土地に住む人に合うように調節されてできてくると言われています。その土地のものを旬に食べる、このことが一番野菜の旨みがあり栄養がとれ、食養生になるのだと思います。

そんな不安、葛藤に対して由美さんが出した答えはシンプルで勇気のあるものでした。由美さんは、看護師を辞め、実家のある福島を離れ、自ら身土不二を目指してこの土地でこの土地の食べ物を生み出すことを始めました。無肥料栽培家である岡本よりたかさんの元で農を学び始めたのです。それは子どものためでもあり、安全な食料を得る手段を自ら身につけるためでもあり、ご自身の大切にしていることを、ただ、実践するしかないという静かだけれど揺るぎない決意があったからかもしれません。

岡本よりたかさんの元で学んだ　耕師〜たがやしし〜の一人として、農を伝えたり、暮らしの自給を広めています。また、100品目を超える作物を育て、種を継いでいます。ただ生産して売ることが目的ではない。由美さんは語ります。

「未来に残していきたい種は育てることで継ぐことができます。

そして、そんな野菜を待ってる方がいます。マルシェへ私たちの思いがたっぷりつまった作物、加工品を持っていけば、新しい出会いが必ずあります。それが、ほんとに楽しいのです。

自給自足から始まった農家への道。農家といっても、たくさん採れたもののお裾分けという方があってますかね。

サンタファームの屋号はクリスマスが長男の誕生日ということと未来のこどもたちのために私たちが育てた作物や種を届けたい、そんな思いから始まりました。」

お米の美味しさひとつとっても、私達が普段秋に楽しみにしている新米の瑞々しさだけではなく、秋にお米を収穫し、籾のまま保管しているからこそ味わえる節分のころの円熟した米のウマさというものもあるそうで、今回由美さんに伺って驚いたことのひとつです。

いまはそのように地域コミュニティを育てていますが、3．11．の後、福島県で暮らしていたときに、他県での保養事業でお世話になったことも自分達の土台のひとつになっています。いつか、このサンタファームでも保養事業を受け入れられるような場に育てていきたいと思います。

「今できることを精一杯やりたいだけです。子供達にもそう話しています。

感染症が流行したり、戦争が起きたり、災害があっても、今できることをする、それだけです。何があったとしても今できることは変わらないです。思ったら行動にうつす。

四季折々の自然の姿を五感で感じて暮らす。便利ばかりを求めるのではなく心豊かに生きる。そんなことを伝えて行きたいと思っています。」

今、私達の暮らしの中に自分の力で作り上げた「豊かさ」はどれだけあるでしょうか？由美さんの言葉が力強いのは、「豊かさ」を実現するために日々行動されている、その積み重ねがあるからこそだと感じています。由美さん、お忙しい中お話を聞かせていただきありがとうございました。

～サンタファームオーガニック～

種というものは、その土地の風土やそこに生きる動植物の情報を記憶し、子孫に残すといいます。

環境の情報を記憶した種は、肥料や農薬を使わなくても、その土地に馴染み作り手にも馴染んで育っていくのだと思います。

私たちは、種と大地の力を信じ、この自然豊かな蒜山という土地から生まれる野菜や米の、本来の味をお届けするために、在来種と固定種、自家採種したものだけを、農薬や肥料に頼らず露地栽培で一粒一粒種を撒き大切に育てています。

【ライター：小嶋真樹子】

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

サンタファームオーガニック

〒717-0612

岡山県真庭市蒜山上徳山1459

TEL　0867441737

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

■商品について

●品種：

「亀の尾」

「イセヒカリ」

「おこわ米：農林1号・黒米・緑米ブレンド」

「滋賀羽二重糯」

●育苗期間中

・農薬不使用

・化学肥料不使用

・種籾温湯殺菌処理

・無肥料倍土使用

●栽培期間中

・農薬不使用

・化学肥料不使用

●農業用水

・伏流水

・すべて天日干しになります。

・精米後は1割強重量が減りますのでご了承ください。

・お米は色彩選別機にかけていますが、完璧に選別出来る訳ではありません。

そのため、まれに黒っぽいお米や籾付きのお米が残っていることがあります。

何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

■返品・交換について

・不良品以外のお客さまのご都合によるご返品・交換は出来ませんのでご了承ください。

その他ご注文に関して、ご質問やご不明な点などがございましたら、こちらまで返信をいただけますようお願いいたします。

詳しくは「特定商取引法に基づく表記」にてご確認ください。

■発送商品のお受け取りについて

・発送完了のご連絡は、配送業者の「お届け通知」にてお知らせいたします。配送業者からのメールを受け取れるように、 お客さまご自身で設定をお願いいたします。

・日時指定をご希望の場合、注文後に届く購入返信メール記載のメールアドレスにご連絡ください。注文受付から7日以降の指定であれば対応可能です。

・お客さまがご不在の場合は不在通知でご連絡いたします。お届け日時を再度調整いただき、商品をお受け取りください。

・不在通知に記載の連絡先にご連絡いただけない場合や、お客さまのご住所が不明の場合には、商品が自動的に当社へ返送されます。

・再送をご希望の方は、そのむねご連絡ください。受け取りができなかった場合も送料は発生し、当方で負担しております。その分の送料のお振込みが確認でき次第、再発送させていただきます。

・再送のご対応は１回に限らせていただきます。なお、お客さまのご都合によるキャンセルはできません。

・お客さまのご都合により受け取りができなかった場合も、商品代金の返金には応じかねますのでご了承ください。

■現地受け取り商品のお受け取り日時について

・現地受け取りの商品をご購入の方は、受け取り希望日時をメール、もしくは直接お電話にてご連絡ください。相談後、指定日にお渡しになります。

・受け取り日時が決まっていないと、直接来ていただいても受け渡しができないことがあります。必ずご連絡ください。

サンタファームオーガニック

早川 由美

086744737

☆それでは商品がお手元に届くのを楽しみにお待ちください。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

■ このプロジェクトについて

当プロジェクトは、氣（いき）合同会社のお米プロジェクトです。

・自然栽培、有機・特別栽培などのお米販売代行

・慣行農法→自然栽培米への転換・販売サポート

・生産者と消費者を繋ぐ参加型イベントの運営

などの活動を通して、わたしたちの思いに賛同してくれる農家さんとともに、新しい世界の創造にチャレンジしています。

■ 氣合同会社

氣（いき）合同会社は、複数の地域支援型農業（CSA）のプラットフォームをはじめ、無数のコミュニティが支える惑星を実践する、自律分散型企業（DAO）です。

私たちのミッションは新しい世界の創造です。と言っても大それたものではありません。自分たちの身の回りからそれを実践していくだけです。私たちの考える新しい世界とは、支配も依存もない自由な世界です。そしてそれぞれが自分の価値観に素直に従って生きる世界です。ですから、私たちは当社に関わる全ての人に以下のお願いをしています。

一、全て自由意志によること

二、自分を偽らないこと

三、人を変えようとしないこと

四、言いたいことは言うこと

五、今を楽しむこと

したがって、当社の運営自体も、お金と権力を一部に集中させる資本主義的な経営ではなく、有志が社員として気軽に参加でき、参加社員の話し合いで自然に物事が決まっていく自律分散型の経営を心がけています。そして、お金や権力、決まり事が動かしてきた世界から、より自由で多様かつ自然な世界を作るために、個人や小さなコミュニティ、地域同志のつながりをベースとした関係性の経済、社会の実現に注力します。

■ 八方つながり

氣合同会社のお米プロジェクト

自然栽培、有機・特別栽培などのお米販売代行

慣行農法→自然栽培米への転換・販売サポート

生産者と消費者を繋ぐ参加型イベントの運営

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

■八方つながり

《HP》https://8-pou.com/

《Facebookページ》https://www.facebook.com/happou.tsunagari

《instagram》https://instagram.com/happou.tsunagari

■ 氣合同会社

《HP》氣合同会社 https://iki-llc.com/

《Facebookページ》https://www.facebook.com/iki.llc0322

《Facebookグループ(承認制）》https://www.facebook.com/groups/iki.llc

《Youtube》氣合同会社 - https://www.youtube.com/@iki.llc0322

《Discord（招待コード）》https://discord.gg/UqKAcq3bKD