子どもたちの力で、釧路湿原を未来へつなぐ

子どもたちの力で、釧路湿原を未来へつなぐ

~自然と共に生きる心を育てる、環境カードゲームと体験学習のひろがり~

■プロジェクトの目的


さまざまな地域の子どもたちが力を合わせて釧路湿原を守る。
それが、このプロジェクトの目指す目的です。

北海道が世界に誇る貴重な自然「釧路湿原」。

手つかずの広大な湿原が広がり、希少な生き物が見られる、
そんなイメージが強いです。

実際、国定公園の中ではそのような景色を見ることができるのですが、
公園周辺の広大な湿原は、希少生物の住処にも関わらず、
ごみの埋め立て、道路の拡張など、開発の手が入りやすい場所になっており、
直近ではメガソーラーの乱立が大きな問題として注目されています。

私たちは、2021年度に行われた京都と釧路の子どもたちの環境意見交換会で、釧路の子どもたちから上がった


「湿原の周りにソーラーがどんどん立っている。これで生きものたちは大丈夫なのかな…?」

の声から、地域内外の子どもたちが湿原を守ることを考え、
行動できることを目標に活動してきました。

残念ながら小さい声はなかなか届かず、メガソーラーによる開発がここまで進行し、未だ決着はついていません。
湿原を知り、行動しはじめた子どもたちのためにも、自然をできるだけ失わないよう活動を広め、参加する子どもたちの輪を拡大し、
子どもたちの声を大人に届けていきたいと思っています。

けれど、自然にふれる機会の減少や環境教育の不足により、多くの子どもたちが自然破壊を“他人ごと”と感じる社会になりつつあるのも事実です。

このプロジェクトでは、そんな社会を変えるために、
「知ること」「感じること」「考えること」を通して、
自然と共に生きる心を育む学習会を様々な地域で実施し、地域の大切な自然のため、
釧路湿原の自然のため、行動する子どもたちが活躍することを支援していきたいと思っています。

(写真:神奈川県平塚市の子どもたちのメッセージ)


■実現したいこと


私たちは、3つのアプローチで子どもたちの”自然と共に生きる力”を育てます。

①環境カードゲーム学習会の拡大


私たちが開発した環境カードゲームは、釧路湿原のキング(生き物)を主人公にした、楽しく遊びながら環境問題を自分ごととして考えられるものです。

ゲームの中では、希少生物の目線で、様々な開発によって森や湿地などの住処が失われること、事故で命を失うこと、温暖化によってエサがとれなくなることなど、現実に起きている課題が描かれています。

実際の学習会では、
「森を切って発電するのはイヤ」
「ソーラーは人が住むところに作ればいい」
など、子どもたちから驚くほど具体的な声が生まれました。




②バーチャル湿原探検の実施


なかなか見られない希少生物に会えるかもしれない!

そんな期待をしながら教室と釧路湿原をつなげるバーチャル探検をしています。湿原の現地スタッフが教室にいる子どもたちの
「その草むらの中にいるよ!」
「水たまりに何かいない?」
などの声に合わせて動き、生き物探しをします。

たとえ小さな虫でも実際に生き物を見つけられた時の喜びや結束力はひとしおです。実施後には、次回は飛んでるタンチョウを見たい等、具体的な要望が出てきます。いつか自然豊かな釧路湿原を見たい気持ちが膨らんだことが伝わってきます。

今後はこの学習会を北海道内外に広げ、遠く離れた場所にいても“釧路湿原を守る”という意識を持てる子どもたちを増やしていきます。

(写真:バーチャル湿原探検の様子)


③ 自然体験活動の充実


自然を「守りたい」と思うには、まず
「自然が楽しい」「好きだ」と感じる体験
が必要です。

そこで、虫はちょっと苦手な子どもでも、野外活動に参加したくなる企画が必要と考え、
アプリの活用してゲーム要素を取り入れる、虫を拡大して見られる容器に入れ、触らない、とびかからない環境で、ゆっくり観察できるようにする、等の工夫をしています。

この活動は釧路湿原のような大自然だけではなく、子どもたちの身近な公園等で実施し、学校帰りで新しい発見や自然に気づくことにつなげます。


こうした体験が、
自然は楽しい→大切にしたい→だから行動する
という、持続可能な学びと行動の連鎖を生み出します。

釧路湿原を守るために行動する今回のプロジェクトでは、そのような子どもたちを全国に増やしていきます。
その次のステップとして、その子どもたちが力を合わせて釧路湿原を守ることにつなげます。


■ 誰のためのプロジェクトか


・釧路湿原の自然を大切にしたいと思う方々
・子どもたちが自然に触れる機会が減っていることに不安を感じている方々
(安全面や熱中症等によって、近年特に問題視されています。)
・何かしたいと考えている方々

にぜひ参加いただきたいと思います。


釧路湿原というかけがえのない自然のため
未来の地球と共に生きる子どもたちのため

このプロジェクトは、地域の自然を守る活動であると同時に、
日本全国の子どもたちが自然と共に生きる心を育む機会をつくる挑戦でもあります。


■ 資金の使い道


皆さまに本プロジェクトに関わっていただくことで、以下の用途に大切に使わせていただきます:
環境カードゲーム学習会の開催費(教材制作費、講師・交通費、運営費)
自然体験活動にかかる費用(備品、保険、安全管理、広報費)
遠隔地での活動支援(オンライン教材、バーチャル探検プログラム整備)


■最後に


自然の問題は、大人が気づいたときにはもう遅いかもしれません。
だからこそ、子どもたちのうちに“自然と共に生きる心”を育てることが、未来を変える最も確実な一歩になると私たちは信じています。

このプロジェクトは、小さな遊びや学びの場から始まりますが、やがて日本中の子どもたちが「自然を守る当たり前の力」を持つ社会へとつながっていきます。

どうか、私たちの想いに共感し、ともに未来の釧路湿原と子どもたちの未来を守る仲間になってください。

皆さまのあたたかいご支援を、心よりお待ちしています。


特典:ご支援いただいた方に、もれなく自然の景色や野生動物のデジタルフォトブックをお送りします。

※プロジェクト終了後、メールでお送りいたします。


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◆ 本プロジェクトのメンターについて
特定非営利活動法人子ども環境ネットワーク
「子どもたち自身が大切な景色を見つけ、景色を守る活動を考え、行動を起こす・・・そんな世界を創りたい」という想いから2021年3月の設立時より、「学習支援」「研究支援」「環境保全支援」などを中心に活動してきました。