ウクライナの未来と私達の未来

ウクライナの未来と私達の未来

難民、動物、芸術、大地に残る地雷原 戦争で被害を受けたすべてへ、 支援はこれからが本番

ウクライナの未来と私達の未来

難民、動物、芸術、大地に残る地雷原

戦争で被害を受けたすべてへ支援はこれからが本番


(※ これは事実の物語です)


青い空と、黄金色に輝く麦畑。それがウクライナの国旗の象徴だといいます。


この美しい大地が今、瓦礫の山と、兵器で破壊された土地と化しています。


写真の女の子は、日本で暮らすユリヤさん(23歳 ウクライナと日本にルーツを持つ女性)の実の妹、少女ミラ(9歳)です。現在、ミラは兄デニス(11歳)母の3人で戦火を逃れ、ポーランドにて過ごしています。彼女らの父親は、今も尚、ウクライナに残っています。もし戦況が悪くなれば前線へと戦いに行かなくてはならないという、過酷な現実のなか、家族と離れ離れになっているのです。


9歳という少女ミラの人生が、大きく変わり、彼女を取り巻く物語がハッピーエンドになってくれることを、私たちは心の底から願っています。そして、願うだけではなく、行動に移さなくてはならないと思い、このプロジェクトを開始する決意をしました。ユリヤさん、そして少女ミラをはじめ、多くの方々に起きているこの現実に対し、誰かが手を差し伸べなければ、想像できうる限りの最悪な結末が起こってしまうかもしれないから。


このミラの境遇を、自分だと思って想像してみてください。

あるいは、あなたの娘だと考えてみてください。


あなたは父親なのか、母親なのか、それともミラの兄弟なのか。

自由に想像してみてください。


もし、私たちの家族、父や兄弟が、戦場に残され、戦いを強いられるとしたら。

もし、父や兄弟たちと離れ離れになって、母親と子どもだけが国境へ逃れることを強いられるとしたら。

もし、あなたが、家を失い、土地を失い、夫と離れ離れとなり、10歳前後の子どもを抱え、「難民」になるとしたら・・・


誰かの協力なくして、この状況に耐え、この状況を変えることは困難です。


今すぐに、私たちにできることは数多くあります。

家族と離れ離れになり、難民とならざるを得なかった彼らを救うために、もっとも有効な方法の一つが「支援金」を送ることです。


ただし、「正しい支援先」を選ばなければ、届けるべき人々のためにその資金が有効に使われない可能性があります。



現地の今を発信し、私たちに伝えてくれるのは、ユリヤさん本人であり、信頼ある団体を一緒に探し、掛け合ってくれたのも、ユリヤさんです。彼女が私たちと密に連携を果たしてくれたおかげで、このプロジェクトをスタートすることができました。


ユリヤさんは、彼女たち家族のこと、そしてウクライナの現状を、私たちに何とか伝えようと動いてくれています。

彼女の想いを、以下よりご覧ください。


ユリヤ「戦争前の私の家族」


(左から:ミラ、デニス、ユリヤ。ポーランドにて)


──カバー写真は、いろいろと考えた結果、不謹慎かもしれませんが、私たち日本人にとって、少しでも身近に感じられるよう、ユリヤさんの妹、ミラの写真を使わせてもらいました。このプロジェクトが成功するよう、協力してくれたのです。

写真のモチーフとなったポーズは、親を失った子どもの物語を描いた映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2012公開)』という作品に由来します。


この映画は、2001年9月11日、アメリカで起こった同時多発テロで、最愛の父を失ってしまった子どもの物語です。この映画を観てもらえたなら、状況は違えど、父親を失う子どもたちの苦悩が伝わるでしょう。

ウクライナで現実に起きていることを、もっと知って欲しいからこそ、ユリヤさんとミラを含む私たち全員で、この写真を選択したのです。


戦争が起きた後、国を守るため、ウクライナでは「戦える男性は国境を越えてはいけない」とされました。ここには、ゼレンスキー大統領の、国のトップとしての苦渋の決断があったことでしょう。彼は、家族とともに、ウクライナに留まり続けているといいます。


しかし、難民の多くが母親と子どもというなか、父親や兄弟を失ってしまう子どもが増えてしまうことは、誰も望んでいないはずです。


日本に暮らす私たちが、この戦争をもっと詳しく知るべき理由を、以下に記していければと思います。


透明性と信頼ある方々を頼りに、支援を届ける


2022年2月24日、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まりました。異国に暮らす私たち日本人にとって、この21世紀という時代に、過去、何度も繰り替え返されてきた過ち、戦争が本当に起こるなんて、それは青天の霹靂となる出来事だったでしょう。


多くの人がウクライナのために何かしたいと、募金が始まりました。2022年3月15日に、ウクライナの駐日大使が発表した情報によれば、大使館に集まった金額は45億円を上回ったといいます。


私たち「NPO法人SPINプロジェクト」は、有事の際には、可及的速やかに支援のためのプロジェクトを立ち上げ、集まった支援金を信頼ある団体へ届けてきました。しかし、今回、私たちはプロジェクトの立ち上げをあえて遅らせました。


理由は、お金が何のために使われるのか

その透明性が見えず、どこに支援を送るべきか、

それが不透明だったからです。


迅速に支援することと同様に大切なこと、それは、

「Transparency(透明性)」 団体、資金繰り、調達方法、関わる人々の透明性

「Traceability(追跡性)」 お金の行方、何のために使われるのか

「Trustability(信頼性)」 支援先を本当に信頼していいのかどうか


という条件が必要であると私たちは思っています。

蓋を開けてみたら、寄付者が意図しないことのために使われていた、

という事態をさけるためです。

明確に何のために寄付をするのかが分からない状態で寄付をすることは、

寄付する側の責任も問われることは必然だと考えています。


もし護国の剣(兵器)のために寄付が使われるのだとしたら、

それを知ったうえで寄付することと、知らずに寄付することには、大きな違いがあります。それによって人が亡くなる可能性があることは、ぬぐえない事実だからです。

そのため、使用用途がわからないのであれば、むしろ寄付を控えたほうが良いのかもしれません。


難民の方々、動物たち、芸術、地雷原撤去のために支援を

さらに、戦争という有事では情報の取り扱いも注意するべき事柄です。

ロシア、そして、ウクライナ現地の状況を伝えるニュースにはフェイクが混ざり、

真実がどこにあるのかを見極める力が試されます。


そのなかで私たちは慎重に情報や意見を集め、

まずは以下4つの要素を中心に、支援金を集めることにしました。


一つ、戦火から逃れた難民の人々、人道支援、子どもたちのために

一つ、動物園に取り残され、餓死寸前にある動物や、

飼い主とはぐれてしまった動物たちのために

一つ、ミサイルが撃ち込まれ、失われようとしている美術品、芸術・文化のために

一つ、大地に埋め込まれた万を超えるであろう地雷原の除去のために


私たちはようやく、この要素の一つ、難民の方々を支援するため、

お金を届けるべき、個人及び団体を見つけ出せました(他にも信頼できる団体が多数あると存じていますが、ご縁があり、候補として出しています)。



◆支援先候補


1、坂本龍太郎



坂本さんはポーランドの首都ワルシャワで日本語学校の教頭を務め、ウクライナ避難民の支援を続けている1人の日本人として現在は、中井正広のニュースな会や、TBS NEWS、中京テレビなど数多くのテレビにてウクライナ難民の現状について発信しておられる方です。


ポーランド国内にいる避難民に対する食料や服などの物資支援、直接会って話したり、SNSでのやり取りによる精神面での支援やウクライナ国内避難民に対して医薬品を送っています。


坂本さんについて

1986年岐阜県高山市生まれ、長野県千曲市育ち。静岡大学教育学部卒。アメリカ・ネブラスカ大学奨学生(2007)、ベラルーシ・ホメル国立大学国際経済学部奨学生(2008)、コレギウム・シビタス大学大学院外交科卒。ワルシャワ日本語学校教頭(2011年―現在)、ポーランド日本語教師会事務局長(2011年―現在)





2、Pracodawcy RP


二つめの支援先は、

ウクライナの難民を支援するために立ちあがったポーランド最大級の労働者団体

「Pracodawcy RP」(参考)。ポーランドに住む2万人以上のウクライナ人に家を提供し、食料、衣料、キャンプベッド、医療機器、包帯などを購入しました。この団体は「人道支援」のみ扱っております。



Webサイト:https://pracodawcyrp.pl/

Pracodawcy RP及びパートナー団体の共同声明はこちらから



3、特定非営利活動法人日本ウクライナ友好協会 KRAIANY


三つめの支援先は、2000年に設立された在日ウクライナ人をはじめ、一般市民に対して国際文化交流及びウクライナ人とのコミュニケーションを持つための支援活動及び国際交流の活性化に寄与することを目的とした団体「特定非営利活動法人日本ウクライナ友好協会 KRAIANY」です。


この団体は募金活動を通じて集まった1,000万円(3月30日時点)をウクライナで活動する人道支援ボランティア団体及びコミュニティに送金いたしました。One Loveプロジェクトのモットーである「末端の人々へ、即座に、確実に」条件を満たした、信頼できる団体として選定いたしました。





Webサイト:https://www.kraiany.org/ja/about.html



◆協力団体


WBC Cares Japan

Webサイト:https://wbccares.jp/



※今後はこの他にも、各カテゴリーに分け、透明性のある、信頼できる団体を見つけ次第、彼らを頼りに支援を届ける予定です。


今後も急増が予測される難民への支援を拡大するため、そして、人命がかかっているため一日も早く支援金・物資を届ける必要があります。その際、迅速、且つ正しい寄付先が求められていますが、私たちは、集まった金額をなるべく早く届けられるよう、フェーズ毎に金額を分けての早期送金を心がけています。

(最短4日~8日間)


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何をどう判断するか、国民一人ひとりが問われていることを

いま知らなくてはならないと思うのです。


本質となる「豊かに人々が安心して暮らせる国造り」とは何なのか。

世界全体で考えるべき課題です。


フェーズ1では、難民の方々についてを中心にお伝えしていきますが、フェーズ2以降では、動物、芸術、地雷などにについてお届けしていきたいと思います。

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物語の本編をVibes.Mediaで読む



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One Love Projectについて


「NPO法人SPINプロジェクト」が主催する、「One Love Project」という活動の趣旨は、紛争や災害などの有事の際に一刻も早く、最も信頼する支援先に、世界中からの支援金を送ること。100年後、その先の未来までずっと残したい文化遺産や芸術、私たちの歴史を守る──そんな意志を掲げ、One Love(一つの心)の名のもとに、約19ヵ国より集まった若いメンバーたちにより2020年より始動しています。


◆ One Love Project スローガン:文化・芸術の灯に愛をともそう。有事の際、最前線で命をかける人々へ、世界からの愛を届けよう!


手数料0円、透明性がある支援先、最短4日で送金

安心して支援金を送ることが可能


集まった金額は、システム手数料0円にて、責任をもって「NPO法人SPINプロジェクト」が信頼できる団体へお送りし、その後、具体的にお金が何に使われたかは、活動レポートでご報告いたします。


One Love Projectの詳細はこちら:

https://spin-project.org/one-love-project#revealed





プロジェクトのレコメンダーになり応援メッセージを送ろう!


プロジェクトのレコメンダー(推薦者)として参加していただくことで、ウクライナを去ることを余儀なくされた人々に勇気や希望をメッセージとして届けることができます。レコメンダーとしてプロジェクトにご参加いただけましたら幸いです。詳細は、こちらのリンクをご覧ください。

https://npo-spin.org/recommenderguideline.pdf


以下STEPを通して応援メッセージ(レコメンダー)を送ろう!


STEP 1.ボタン「レコメンダーになる」をクリック

本ページを下までスクロールいただきますと「フェーズ情報」、「フェーズタイトル」、「フェーズの目標」欄が表示されます。その下に「レコメンダーに登録しよう」という欄が表示されますので、「レコメンダーになる」ボタンをクリックしてください。


STEP 2. SPINへのアカウント登録

ご登録の際は、本名と、ご本人が特定できる写真をご使用ください。匿名でのご推薦では信頼度を上げるという点において効果が薄いためです。ご登録は、SPIN WEBサイト(https://spin-project.org/)の「新規登録」ボタンからご登録も可能です。


STEP 3.レコメンダー登録欄に推薦文を入力してください。

推薦文はタイトルのみ掲載することも可能です。

・メッセージタイトル (75文字まで)

・メッセージ本文 (200文字まで)


STEP 4. メンターであるプロジェクト発起人の承認を待つ

メンターから承認がされ次第、プロジェクトのレコメンダー一覧に掲載されます。


STEP 5. SNSでシェアする

ご登録後は、SNSでプロジェクトをシェア・拡散しましょう!


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Editor & Writer:Toshi Asaba

Writer :Kana Sato