鎌倉でサンドアートを体験!子どもも大人も、楽しく海で生きる力を養いたい!
砂浜におりれば全てがキャンバスゆび先から学ぶ自然の温もり
プロジェクト概要
特定非営利活動法人NAZeは、鎌倉の海から、人々の環境に対する知識や意識を高めたいという想いから設立されたNPO法人です。
今回、海での遊びを通じ、「人生を豊かにする力」を養う取り組みを、新たに立ち上げることにいたしました。
その一つが、七里ヶ浜の砂浜で“サンドアート”をつくるイベント。10月開催予定。
第一回目として、『鎌倉』をテーマに、子どもも大人も、幅広い層の方々にお越しいただける催しです。
当日は、彫刻士の保坂俊彦(ほさかとしひこ)氏をお招きしサンドアートのレクチャーをいただく予定です。
海や砂のふれあいから、生きる力を学ぶ。
そして、無意識のうちに、海の魅力に気づき、環境について考えるきっかけの一つになれば、と思っています。
※保坂俊彦(ほさかとしひこ)作品
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いまと、かつてを知ったとき、こみ上げてきた想い
始まりは、1枚の写真でした。
ここ、鎌倉市の七里ヶ浜は、年間を通じて訪れる、多くのサーファーたちに愛されてきました。私自身もこの土地に生まれ、物心がついたときには波打ち際で遊び、自然とサーフィンにのめり込むようになっていきました。
生ぬるいような潮の香りや、鉄を含んで黒っぽい砂浜を踏む感覚、青く続く水平線のまぶしさは、私の人生に、多くの豊かさを与えてくれたのです。
──ある日のこと。
私は、ある1枚の写真を見て、驚愕しました。
映っていたのは、1968年に全日本サーフィン大会が行われた日の様子で、現在よりももっと長く、広く、砂浜が続いていたのです。
神奈川県の調査では、七里ヶ浜はこの10年間で最大約20メートルも海岸線が後退してしまったといいます。実際に調査してみたところ、1968年当時から比較し、1.8m以上も砂浜が下がってしまっていることが分かりました。
これは、七里ヶ浜だけに起きている現象ではありません。日本各地で起きているのです。
その要因は、台風による浸食や、潮の流れの変化等々、様々なことが考えられます。
海は、人として大切な心を養ってくれ、多くの尊い仲間を私に与えてくれました。
そんな学びの場が減少しつつある現実に、私は“WHY”──「なぜ」の思いがこみ上げてきたのです。
2020年11月、私は仲間と共に、「NPO法人NAZe」という団体を立ち上げました。
「NAZe」には、
- あの写真を通じて沸きあがった「なぜ」
- 近くにある禅寺の「Zen」の響き
- いまとかつてのことを考える「Now And Then」
これらが込められています。
私たちの活動の本質は、環境に対する知識や意識を高めることにありますが、それを堅苦しく、誰かに押し付けたいわけではありません。
あくまで、“海が好き”“海遊びが楽しい”こうした想いを通じ、海から多くのことを学びながら、少しずつ、環境のことに目を向けるきっかけづくりができれば、と思っています。
五感で感じる、砂遊び
今回、私たちは「サンドアートフェスティバル」を七里ヶ浜で開催するなどし、子どもたちが楽しく学びながら、海の素晴らしさをその身で感じて欲しいと思っています。
もちろん、対象となるのは子どもたちだけでなく、他の年齢層の方も対象としています。
その日、その時間だけは、デジタル端末は封印して、全身で海を楽しむのです。
直接、砂に手足で触れて、湿った潮風の香りを感じ、時折じゃりつく砂を口で味わいながら、思うがままに、砂像を形づくる。
あまり海に触れたことのない人は、戸惑うこともあるでしょう。
初めて海に入る子どもは、その水の冷たさと、引いていく砂の感覚に驚くでしょう。
水しぶきを顔や体に受けるなど、予期しないことも起きるでしょう。
こうした経験を通じ、「非認知能力」──将来や人生を豊かにする力が養われると、私は思っています。それは、決して机に向かって学ぶだけでは得られないものです。
そしてそれは、「生きるすべ」を知ることでもあると思うのです。
少しでも「楽しそう!」と思ってくださったなら、ぜひ、このプロジェクトにご参加ください。皆さんと一緒に、海で過ごせたら嬉しく思います。
子どもも、大人も、どなたさまにとっても、楽しい一時になるでしょう。
この砂浜で、皆さまをお待ちしています。
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■プロジェクト発起人
特定非営利活動法人NAZe
理事長:出川 三千男
1950年、神奈川県鎌倉市稲村ヶ崎生まれ。幼少期から海に親しみ、板子(木製のブギボー)、フロート(SUPの原型)などを経てサーフボードと出会う。高校卒業後、サーフボードファクトリーを仲間とともに始める。その後、国内を始め海外のサーフィン大会にも出場、71年全日本アマチュアサーフィン大会優勝。日本プロサーフィン連盟(JPSA)の前進となる日本サーフィン連盟NPSAを発足するなど、日本におけるサーフカルチャーを牽引するレジェンドサーファー。
■サンドアートフェスティバルアートクラフト講師
保坂俊彦(ほさかとしひこ)
・東京芸術大学 美術学部 彫刻科 卒業
・台湾 福隆 「福隆國際沙雕藝術季2017」砂像世界大会にて優勝、アーティストチョイス賞 受賞。
・2021年4月より東京から宮城県東松島市に移住。地域おこし協力隊として活動中。