奈良の地域循環を生むもの作り×場づくりをぐんぐん進めるプロジェクト

奈良の地域循環を生むもの作り×場づくりをぐんぐん進めるプロジェクト

奈良の生産者さんの薬草・ハーブをつかい、障がい者・高齢者・子育て中の女性のしごとをつくる。多様な人たちが関わるもの・場所を育てます‼!



1. ごあいさつ :jiwajiwa、ぐんぐんと前進します!


はじめまして、松本梓と申します。読んでくださってありがとうございます。




わたしは、薬草・ハーブのセルフケアアイテムのブランド「jiwajiwa」を運営しています。その名前には、「植物の力をじっくり感じてほしい」「ものごとは着実に進むのがいい」という想いを込めています。大手メーカーを退社して起業してから約6年のあいだ、その名の通り、じわじわと丁寧に「jiwajiwa」を育ててきました。ですが、これから私たちはぐんぐん成長して前進しようと、今回クラウドファンディングのプロジェクトに挑戦します。


私が活動する奈良県吉野町は、古くからの歴史ある土地であるとともに、杉や檜など林業が盛んで自然ゆたかな場所です。そんな町のはずれに、私たちの拠点である古民家があります。



山奥にある懐かしい雰囲気のおうちは、日当たりのよいお庭に、吉野檜で出来たウッドデッキがあって、空を眺めながら日向ぼっこをしたりごはんを食べることができます。ここでは、来てくださった皆さんに「余白のある時間」を過ごしてもらいたいと取り組んでいます。



今年、わたしたちは活動開始から6周年を迎え、次のステップに向けた一歩を踏み出したいと考えました。

まずは、わたしたちの取り組みを紹介させてください。




2. わたしたちの活動:jiwajiwaの、ものづくりと場づくり


jiwajiwaの定番は、ブランドを立ち上げた2016年10月から作り続けている「お風呂のハーブ」です。乾燥した草木・果実を原材料にした自然素材100%の入浴料で、合成香料や着色料などの添加物は一切加えていない、やさしい自然の香りのアイテムです。浴槽のお湯にこれを浸して、ハーブが詰まった巾着を軽く揉むと、ふんわり植物の香りが漂います。




奈良県で農林業を営む生産者さんから特別に分けてもらった、よもぎ・柿の葉・びわの葉など9種類の薬草やハーブを使って、全5種類の「お風呂のハーブ」をお届けしています。




こうした品々を作ろうと考えたのは、前職時代の体験にあります。大手メーカーに勤めていたわたしは、全国各地に視察で出かける機会がありました。東北や山陰、沖縄などを巡るなかで感じたのは、食べものも、自然も、文化も、それぞれとても魅力的なのに、なぜかどこも同じ顔をしていることです。目立つ場所には全国チェーンが軒をつらね、効率的な経済が何よりも優先されていました。


そんなとき、生まれ故郷の奈良で出会ったのが、マルシェで販売されてた、薬草・大和当帰(とうき)を使った入浴剤です。大和当帰はセリ科の多年草で、根っこは漢方薬としても使われ、冷えや血行促進に効果があります。





その入浴剤を入れてお風呂に入ったとき、ほんとうにびっくりしました。長く冷え性に悩んでいた私のからだが芯から温まり、湯冷めもしなかったのです。


日本や奈良の薬草の歴史を調べてみると、効率化や大量生産とは対極にあることがわかりました。わたしは、大きな仕組みではできない薬草の入浴剤をつくろうと決意したのです。



原材料は、地域の顔の見える生産者さん5軒から仕入れた薬草9品目。製造は、県内の福祉施設4ヵ所で働く約25名の障がい者たちと、地域の婦人会の高齢女性約10名。彼・彼女らが一つひとつ手作業で作ってくれています。また、生産管理・情報発信・経理には子育て中の女性が在宅ワークで従事するなど、一般的な職場では働きにくい方々と共にものづくりをしています。



途中、思うように売れ行きが伸びなかったり、資金不足に悩んだり、四苦八苦することもありましたが、首都圏の老舗百貨店での取扱い開始や「鈴木敏夫とジブリ展」の公式グッズ「八百万の湯」への提供、アウトドアブランド「スノーピーク」の宿泊施設「FIELD SUITE SPA」への導入など、私たちの価値観に共感してもらっての展開実績も増えてきました。


最近は、商品の製造・販売だけではなく、奈良・吉野町にある古民家「jiwajiwaな、おうち」の運営をしています。薬草の足湯・菜食ランチ・森へのピクニックなどを楽しめるイベント・ワークショップを不定期で開催しています。壁を塗ったり床を張り替えたりDIYでリノベーションしながら、jiwajiwaに関わってくれる人々と、おうちを育てています。





わたしたちの挑戦


クラウドファンディングのプロジェクトは、2つのフェーズがあります。


● 第1フェーズでは、「お風呂のハーブ」に新しいラインナップ2種類を作ります。



奈良にゆかりのある希少な薬草、黄檗(きはだ)と真菰(まこも)という薬草に、地域産業である大和茶をブレンドします。ラインナップの1つ目は、番茶と黄檗のブレンドです。香ばしい匂いが穏やかな気持ちにさせてくれるのが特徴。2つ目は、緑茶に真菰をブレンドします。青々とした爽やかな香りが、やすらかな気分にしてくれます。



新商品の開発にあたり、新たに3軒の生産者さんから原材料を仕入れ、障がい者 約10名の方々と共に製品を作っていきます。


伝統胃腸薬の原材料にもなる黄檗の葉は、農福連携に取り組むポニーの里ファームさんと、森の資源活用に取り組む一般社団法人天川村フォレストパワー協議会さんに、真菰の葉は奈良・大和郡山市で金魚の養魚池の跡地を活用した農業に取り組むとしや農園さんに、奈良県産の大和茶は自然農法に取り組んでおられる悠三堂さんに、お願いすることになっています。


ものづくりに連携して取り組むのは、社会福祉法人ぷろぼの、特定非営利活動法人吉野コスモス会 壱陽館のみなさんです。



● 第2フェーズでは、奈良・吉野町にある私たちの活動拠点の古民家「jiwajiwaな、おうち」を、もっと楽しくするためにアップデートします。第1フェーズでリリースする「お風呂のハーブ」を使って足湯の体験するための杉樽、湯を沸かす薪ストーブの導入、薬草の庭の整備、休息できる東屋やカフェスペースのリニューアルを行います。




● 吉野杉を使った特製の樽は手しごとの品。5人が一度に足湯でゆっくりできるように5台を導入します。


● 足湯で使う湯は、薪ストーブでことこと沸かします。吉野ひのき・杉などの針葉樹を燃料にして資源の循環ができる機種を選定しています。


●オリジナルの薬草風呂をブレンドして楽しんでもらえるように、薬草や・ハーブや季節の花・果実を育てる庭を作ります。大和当帰、大和芍薬・大和橘、黒文字・レモングラス・カモミール、エルダーフラワーなど、奈良の薬草をメインにしながら、西洋のハーブも植える予定です。


●足湯の後ゆっくり休息できるよう、おうちの横にある倉庫を東屋兼テラスに改装しようと考えています!吉野ひのきの角柱を使い、山や森を眺めて時間を過ごせる憩いの場所に仕立てます。




なぜ新商品をつくり、場をアップデートしたいのか


今回プロジェクトのフェーズ1・フェーズ2には、4つの目的があります。


1)地域に根差す希少な品目の薬草を紹介し、生産者さんを支援したい!

日本や奈良には、今は希少な品種の薬草が沢山あります。その文化や背景を、手に取りやすい jiwajiwaの商品をきっかけに知ってもらいたいと思っています。今回は、黄檗・真菰の2種類と、大和茶(お茶も薬草です... !)を使います。


2)jiwjiwaものづくりに関わる人たちの仕事を増やしたい!

地域の生産者さんが丁寧に育てた薬草の販路をつくり、障がい者・高齢者・子育て中の女性など多様な方の仕事をつくり、使い手には心身に良い商品を届けます。わたしたちは、小さな地域循環を生み出したいと考えています。






3)商品だけでは出来ない、時間や空間を提供したい!

「jiwajiwaな、おうち」のリニューアルすることで、「お風呂のハーブ」だけでは体験しにくい、自然や癒しを全身で“余白のある時間”を届けます。




4)奈良・吉野町に、気軽に集まれる場所を整備したい!

古来、奈良・吉野町は、歴史的につらい立場に追われた人たちが英気を養った場所です。そんな由緒のある吉野町に、現代に生きるみんなが気軽に集い癒される「jiwajiwaな、おうち」にしたいと思っています。





最後に:ぐんぐん前進するため応援をお願いします!


ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。このプロジェクトを通じて、わたしたちは新しい「お風呂のハーブ」2種類を商品開発し、薬草の足湯などを体験できる「jiwajiwaな、おうち」をアップデートします。その取り組みが実現すれば、jiwajiwaのものづくりに関わる、地域の生産者さん・障がい者・高齢者・子育て中の女性などに今よりも沢山の仕事をつくれます。そして、商品・サービスの使い手に心身を労わる時間を届けます。わたしたちを中心に広がる循環の輪が、じわじわ、ぐんぐん社会をよくしていくと信じています。ぜひ、ご支援をよろしくお願いいたします!


ご利用可能なクレジットカードについて

**支援可能なクレジット種類について:お使いいただけるクレジットカードは【Visa, American Express, Masterの3種】となります。JCBカード、ディスカバー及びダイナースなどの一部のカードはご利用いただけないため予めご了承くださいませ。




プロジェクト誕生の物語をVibes.mediaで読む↓

本編はこちら



■プロフィール


松本 梓(まつもと あずさ)

jiwajiwaをはじめた人。大手メーカー勤務時代、全国各地を訪れるなかで、 ローカルエリアの魅力に気づく。じぶんらしい働き方・生き方を考えたいタイミングと重なり、 日本古来の薬草を原材料にした自然素材100%入浴料「お風呂のハーブ」をつくるため、 セルフケアアイテムのブランド『jiwajiwa(じわじわ)』をスタート。 奈良市出身。 自然に囲まれて暮らしたいと、奈良・吉野の山奥に、2匹の猫ホルス・豆大福と住んでいる。 美味しいお蕎麦を食べたり、お花を活けたり、山に登ったりするのが、好き。